前回は自分のホームページのインターネット上の住所(URL)を決めて、取得するまでの話をしました。今回はホームページをインターネット上に公開するために必要な「サーバー」を借りる話をします。
前回の記事:初心者でもわかるホームページ制作 その1 【URLを決める】
サーバーとは
サーバーとはインターネット上でデータを保管する場所です。現実世界ではでかい箱のような機器で一見すると何の機器だかわかりませんが、インターネットに接続されたサーバー機器にデータが保管されることで、ホームページを世界中の人に見てもらえることができます。形式的にはみんなインターネット上の住所(URL)を見ているつもりですが、実質的にはサーバーにアクセスしてそこに保管されている文字や画像などのデータを見ているわけです。
例えば画家が「絵」を描いて「画廊」を開き、多くの人に見てもらうとしましょう。「絵」が「データ」で、「画廊」が「サーバー」に該当します。画家が絵を描いて自室に置いているだけでは誰も見ることができません。しかしたくさんの絵を置けて、自由に出入りできる画廊を設けることで、他の人に画家の絵を見てもらうことができます。
一般的にはレンタルサーバー
サーバーは小規模なものであれば個人で用意できますが、機器の管理(電源の確保、温度管理、メンテナンス、セキュリティ等)が難しいです。そのため、一般的にはレンタルサーバー会社にお金を払って、一定のデータを保管できる権利を得ます。サーバー機器はレンタルサーバー会社のものを使用するので、物理的な管理や基本的なセキュリティを気にしなくてよいことに加えて、比較的安価に利用でき、使わなくなったら解約するだけで良いというメリットがあります。
※サーバー機器そのものを借りるのではなく、保管できるデータ容量の一部を使用する権利を得るだけです。
おすすめのレンタルサーバー会社
レンタルサーバー会社は日本だけでも腐る程たくさんあります。私も業務上複数の会社を利用しているので、その中からおすすめの会社を紹介します。
エックスサーバー
私がメインで利用しているレンタルサーバー会社です。業界では準大手で、安定して利用できます。WordPressやwikiなどのCMS(Contents Management System)を1クリックで自動インストールできるので、初心者でも簡単に利用できます。また自分のホームページ専用のメールアドレス(例えば◯◯◯@zuikaku.co.jpなど)を自由に作成できて、WEB上でメールを管理できるので、パソコンにメールソフトがなくても大丈夫です。
レンタル料金は初期費用(3,000円)+月額利用料金(900〜1,200円)です。レンタル料金はやや高めですが、安定性や使いやすさを考えて納得して支払っています。
URL&ドメインも同サービス内で取得できるので、経費の管理を一本化できるメリットもあります。ただURL&ドメインの取得料金も他の業者と比べてやや高めです。もし少しでも経費を安くしたいならば、ムームードメインなど安くURL&ドメインを取得できる業者で取得して、エックスサーバーでデータ管理する方法もあります。
ロリポップ
ロリポップというと一瞬怪しく感じますが、英語でお菓子の「キャンディー」を意味します。名前はともかく、ここはとにかく安さが魅力です。またエックスサーバーと同様にCMSの自動インストールがあります。ただ管理画面がごちゃごちゃしていて、若干使いづらい点があるのは否めません。
利用料金は初期費用(1,500〜3,000円)+月額利用料金(100〜2,300円)です。ただし、WordPressの自動インストールが使えるのは月額250円からです。それでもかなり安いので、とことん経費をカットしたい人におすすめです。
さくらインターネット
レンタルサーバー会社の老舗です。管理画面も古くさいのはそのせいでしょうか。値段は良心的ですが、ここも若干使いづらいです。WordPressの自動インストールはありますが、いくつか設定が必要なので、初心者には不向きです。
利用料金は初期費用(1,029〜5,124円)+月額利用料金(129〜4628円)です。ただし、WordPressの自動インストールが使えるのは月額515円からです。
とりあえずこの3つの中から選べば失敗はありません。初心者はエックスサーバー、とことん安さを求めるならロリポップですね。さくらインターネットは・・見て気に入ったら使ってみてもいいと思います笑