グーペ(goope)はGMOぺパボ (旧:paperboy&co.)によるホームページ作成サービスで、2009年に誕生しました。もともと、飲食店をターゲットとしたホームページ作成サービスでしたが、現在は様々なショップ、企業のホームページの作成などに利用されています。
他にも似たサービスで、WixやJimdoといったWebサイトビルダー(Web上でホームページ作成ができるサービス)が存在しますが、グーペは日本製で、日本のスモールビジネスだけをターゲットにしたサービスとして注目されています。
そのグーペを使ってホームページ作成をした感想と評価をまとめます。
料金体系
※グーペ公式HPより
グーペは有料サービスのため、無料でホームページを作成することはできません。プランは「通常プラン」、「DXプラン」、「ビジネスプラン」の3つの中から選ぶことができます。どのプランにも独自ドメイン、SSLオプション(有料)、ネットショップ(有料)、スマートフォン対応などの基本的なサービスはあります。プランをDX、ビジネスとランクアップすることで、サービスの幅が広がっていきます。
DXプランでは、PDFアップロード、アクセス解析、メルマガ機能、お問い合わせカスタマイズなどのサービスが追加され、さらに、ディスク容量が「1GB→5GB」に増加します。
ビジネスプランでは、DXプランに加え、予約制電話サポート、有料テンプレート(ホームページのレイアウトのテンプレートです。)の使い放題、50GBのディスク容量が使用可能、さらにSSLオプションが無料になります。予約電話サポートとは、ホームページ作成で何かしらの問題や疑問があったときにGMOペパボに直接、電話で問い合わせができるサービスです。
各プランは1ヶ月、3ヶ月、6ヶ月、12ヶ月から契約でき、DXプランと、ビジネスプランは12ヶ月の長期契約で、割引が発生します。また、無料お試し15日間のサービスも提供しています。
(2018/2/28現在)
グーペでできること
グーペでは簡単にホームページを作成することができます。簡単にというのも、その気になれば、小1時間で1つのホームページが出来上がってしまう程です。テンプレートを選んで、タイトルや基本項目のナビゲーションとそのページを作成、必要に応じて画像をアップロードをすれば、ホームページのベースが完成してしまいます。以前Jimdoを利用してホームページを作成した時も“意外と簡単”に感じましたが今回はその比ではありませんでした。
簡単な管理画面
グーペの管理画面(編集画面)は左側にページ毎やホームページ全体、店舗の基本情報を編集する項目があり、その中から選択した画面が表示され、編集できる、といったシンプルなレイアウトになっています。フォトアルバム、メニューなどはそのままホームページのナビゲーションエリアに表示されページの1つとして登録されます(名前の表示は変更できます)。店舗ホームページに必要な基本のページが予め用意されていることは素早いホームページ作成の大きな助けとなります。
テンプレートの中に自由度もある
また、新たに追加したいページがあれば、「フリーページ」から白紙のページを作成でき、編集することができます。そしてフリーページの編集はとても“フリー”です。
※フリーページの編集画面と実際の表示画面
フリーページは文字や画像、ハイパーリンクなど自由な挿入ができます。また、それが実際の表示画面がみえているかのように編集できるため、ここでも躓くことはないように思えます。これはフリーページに限らず、他のページでも文を編集する箇所(画像やメニューの紹介文など)は同等のものになっています。
「お知らせ」機能がある
店舗のホームページであれば、トップページには新商品やイベントなど、店舗の最新情報を表示させたいと思います。グーペにはその機能が初めから備わっています。管理画面の「お知らせ」の編集ページから、タイトルと本文を投稿するだけでトップページとお知らせページにお店の最新情報を表示させることができます。やはり、ここでも“簡単”と感じました。
グーペではできないこと
上記の通り、グーペは非常に簡単なホームページ作成が可能ですが、その簡単さが故の代償もあります。テンプレートありきな作成方法であるグーペの最大のデメリットは“テンプレートの枠組みを超えられない”ということだと感じました。
ページのレイアウトが編集できない
※テンプレートに依存したレイアウトのトップページ
例えばトップページの編集はほぼできません。タイトルや店舗の説明などを表示するかどうかは選べますが、どこに表示するか、大きさ、順番、余白など、テンプレートに完全に依存してしまいます。
メニューページでは、カテゴリー分類する必要がなくても1つ以上のカテゴリーを作成し、カテゴリー欄にそれを表示させなくてはいけません。また、余白やコンテンツの表示位置などは、やはりここでもテンプレート依存となります。料金案内、営業カレンダーなどでも同じように、“無駄”を生んでしまう可能性があります。
ホームページが全体で統一される
ページ毎に背景を設定できず、自動で全ページが同じ背景になります。また、全体のテーマカラーも設定した色で、ホームページが一色に染められてしまいます。通常のページであれば問題ありませんが、イベント用に1ページ、雰囲気の変えたページを作成することは諦める必要があります(外部ページを利用すれば可能)。
どのプランでもテンプレート
プランをアップグレードすると、新しいサービスが追加されますが、編集の機能までは大きく追加されません。どうしてもテンプレートをオリジナルに編集したいのなら、CSSやHTMLなどのマークアップ言語を扱える必要があります。
こんな人にオススメ
最初に述べたように、グーペは「日本人のスモールビジネス」をターゲットにしています。実際に利用して“確かに”と思わされました。大手企業などのホームページを作成するには先述のグーペのデメリットが大きな弊害となってしまいますが、個人事業などであればメリットの方が大きくなるように感じたからです。つまり、忙しい中の少ない時間で、ホームページ作成の専門知識も必要なく、簡単にホームページを作成したいひとにオススメします。通常プランでも有料となるので“気軽に”は難しいかもしれません。そんな時は、まずは無料期間で試してみると良いかもしれません
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