ライティング基本編

以前に「SEO効果のあるホームページのタイトルのつけ方」を紹介しましたが、今回は文章(各ページ・記事の内容)の書き方(ライティング)についてまとめます。

ホームページ制作において、サイトのタイトルや全体の構造を考えたり、デザインをカスタマイズしたりすることも大変ですが、最も骨を折る作業が「ライティング(執筆)」です。作文が苦手な人は「そもそも何をどのように書けばいいのか全く分からない」とい思っているでしょう。また、普段からレポートや論文、小説などで文章をたくさん書いている人でも、実際にSEO効果の高い文章を書けるかどうかは別問題なのです。

ロボットが文章を読んでランキング付けしていることを理解する

学校で書く作文や論文と決定的に違うのは、ホームページに載せる文字は人より先にGoogleやYahooなどの検索エンジンが読むという点です。TwitterやFacebookで拡散・シェアされる場合を除いて、インターネットで公開されたウェブサイト(ホームページ)は、まず検索エンジンのロボットが読みます。

ロボットは凄まじい早さで世界中のウェブサイトを巡回しています。そして、巡回したウェブサイトがどのような内容なのか、どんなキーワード(言葉)が詰まっているかを判断して評価します。

検索エンジンの素晴らしさはここからです。誰かが特定のキーワードで検索したら、その検索キーワードに関連性の高い順にウェブサイトをランキング付けして表示してくれます。2014年の段階で世界のウェブサイト数は10億を越したとニュースでありましから、それらの中から、あなたが知りたい情報をわざわざ整理して見せてくれているのです!皆さんがクリック1つで調べ物をしている裏側では、ロボットの偉大な作業が隠されているのですね。

ロボットが理解しやすい=人も読みやすい

ロボットがどこまで人の言語を理解するのかわかりませんが、Google翻訳などを見る限り、ある程度の文法を理解して意味を解釈するようです。ただ日本語は助詞(が、は、の、に‥など)が非常に複雑なので、文意は名詞・動詞・形容詞・副詞などで判断する割合が大きいと思います。だからまず、文章を書く上で気をつけることは、語彙力を増やして、教科書に書いてあるような文法を意識することです。

例えば、日常会話で「あいつまじやばくね?」と言えば、日本人であれば理解できますが、ロボットは「あいつが誰なのか?」「何がどうやばい?」「ね?は否定なのか?同意を求めているのか?」と判断するのが難しいでしょう。SEOを意識して校正すると、例えば「太りすぎて見るに堪えない。」のように書くべきです。

人間は前後の文脈をもとに、多少あやふやな表現でも自分で推測して意味を補完することができます。しかしロボットは「あやふや」「推測」というのが苦手です(最近のロボットは人間の能力に近づいているようですが‥)。

だから、ロボットが理解しやすいように、主語・述語の関係を明確にし、適切な形容詞や副詞などの表現を使用しましょう。感覚としては小中学校の教科書に載っているような正しい文法と、優しい表現です。結果として人間も読みやすい文章が出来上がり、ホームページを閲覧してくれた人がしっかりと読んでくれて、載せている内容(商品・サービス)に興味を持ってくれるかもしれません。